温病学の概念〔東洋医学へのいざない①〕
2020.4.21
温病は温邪を感受して引く起こされる,発熱を主要症状とし,熱象に偏重し,容易に化燥傷陰を特徴とする急性外感熱病です.〔疫病を含めて,発熱が原因で体内の体液が損傷(不足)する状態〕
温熱病の概念は,古くは中国の戦国時代(BC400年)~晋唐(AD900年)時期の著作である『黄帝内経』,『難経』,『傷寒論雑病論』に理論体系が形成され,近年ではSARS(重症急性呼吸器症候群),現在の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がこの範疇で考えられています.
人類は2000年以上前から疫病に悩まされ,東洋医学の理論体系で解決の試みが続いています.
東洋医療技術教員養成学科の在校生も,現在の苦難から少しでも健康を維持できる様にご尽力ください.
〔文責:奈良上眞〕