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薬と戦争の深いつながりについて💊📖|薬業科

薬業科

2025.8.22

戦争:太平洋戦争に隠された“薬の物語”💊

 

こんにちは、薬業科教員です😌

 

今年は終戦から80年ということで

8月は特に戦争に関するニュースを見たり調べた方も多いのではないでしょうか?

 

戦争と聞くと、兵器や戦略、悲劇的な人間ドラマを思い浮かべる方が多いかもしれません。

しかし、戦場の裏側では「」が静かに、そして時に劇的に人々の運命を左右していました

 

今回は、太平洋戦争を舞台にした「薬と戦争」の
あまり知られていない話を掘り下げてみたいと思います📚

 

覚醒剤は“戦意高揚剤”だった?🧠

太平洋戦争中、日本ではある薬が兵士たちに広く使われていました。

それは、現在では規制されている「覚醒剤」の一種です。

 

(事実)

・当時は「疲労回復薬」「精神高揚剤」として合法的に使用されていた😲

・特に特攻隊員や長時間任務に従事する兵士に配布された

・一部の民間人にも「元気が出る薬」として流通していた🌿

 

(心理的影響)

・一時的な集中力や高揚感を得られるが、依存性精神的副作用も強い

・戦後、依存症や精神障害に苦しむ元兵士が多数いたことが報告されている

 

この薬は、戦争の「見えない代償」の象徴とも言える存在です。

ペニシリンの登場と“命の格差”🩺

太平洋戦争の時期、アメリカでは抗生物質「ペニシリン」が実用化され、

戦場での感染症治療に革命が

 

(背景)

・ペニシリンは1940年代初頭に量産体制が整い、連合国側の兵士に優先的に供給された。

・しかし、日本ではペニシリンの製造技術が遅れており、戦場での感染症死亡率が高かった。

 

(知られざる事実)

・ペニシリンの有無が「生死の分かれ目」になることも

・戦後、日本でもペニシリンの製造が急速に進み、医療の近代化が加速した⤴️

・薬の技術格差が、戦争の勝敗だけでなく、兵士の生存率にも影響を与えていたのです。

戦場での“人体実験”と薬の倫理🧪

太平洋戦争中、日本の一部の部隊では、薬や病原体に関する非人道的な実験が行われていたとされています。

 

(事例)

・特定の部隊が捕虜や民間人に対して薬物細菌の実験を行った記録がある

・戦後、国際的な批判と倫理的な議論を呼び起こした

 

(考察)

・戦争は「薬の進歩」を加速させる一方で、「倫理の崩壊」も引き起こす

・科学と人道のバランスが、戦争によって大きく揺らいだ時代だった

この側面は、薬が「命を救うもの」であると同時に、

命を奪う手段」にもなり得ることを示しています。

戦後の薬と心のケア🧘‍♂️

戦争が終わったあとも、は人々の心と体を支え続けました🫴

特に、戦争による心的外傷(PTSD)に対する薬物療法は、

戦後の精神医療の重要な柱となりました

 

(ポイント)

・戦後の日本では、精神安定剤睡眠薬が広く処方されるようになった💊

・薬は「戦争の記憶」と向き合う手段でもあった

・薬は、戦争の“後遺症”に寄り添う存在でもあった

まとめ:薬は戦争の“静かな語り部”🧠

太平洋戦争の裏側には、にまつわる数々の知られざる物語がありました

それは、兵士の命を支え、時に心を蝕み(むしばみ)、そして戦後の医療を形づくる力となったのです

 

薬は、戦争の悲劇を語る“静かな証人

その存在に目を向けることで、

私たちは戦争の本質に一歩近づけるのかもしれません👣

 

□■□■ 学科紹介ページ ■□■□

医薬品・化粧品・食品メーカーでの実験・研究・開発のプロを目指す「分析専攻」

ドラッグストア・調剤薬局での販売・相談のプロを目指す「販売専攻」

 
 

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