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PCR検査数を2万人にする為の問題点を臨床検査技師科の教員と考えてみた

医療秘書・情報学科/薬業科/医療心理科/言語聴覚士学科/鍼灸美容学科/臨床検査技師科/鍼灸師学科/専攻科/東洋医療技術教員養成学科

2020.4.18

こんにちは。

教務部のNです。

現在、ニュース等を見ていると「日本はPCR検査数が足りない」や

「PCR検査数2万人を目標にする」等の話題がよく出てきます。



PCR検査は基本的に臨床検査技師が行います。

そもそもPCR検査って何?と言う方はこちらをご覧ください。



現在日本で行われているPCR検査数は約12千~13千人と言われています。

これを2万人が検査できる体制をまずは整えていく事が急務と言われています。

臨床検査技師科の教員ではない私ですが、

検査数が増えない要因は何なのか興味が湧いたので、

素人ながら色々と考えてみましたがすみません、

私の頭では2つしか思い浮かべることが出来ませんでした(汗)



①PCR検査できる機械が足りない

②PCR検査できる人が足りない



これ以上考えても仕方がないと思い、

本校、臨床検査技師科の先生に突撃取材を決行しました。

さすがの専門家です。

私でも分かるように、優しく丁寧に教えてくれました。





以下、臨床検査技師科教員の解答です。

①PCR検査できる機械が足りない

これはあると思います。

そもそもPCR検査は遺伝子検査で、遺伝子検査を行っている病院にしか機械が有りません。

あと微生物の遺伝子検査を取り扱っている病院なら対応可能かもしれません。

簡易で出来るキット等の販売も言われていますが、検査の精度は確実に落ちます。

ある程度の指針にしかならないと考えられます。

政府や病院、検査センターも購入を進めていますが、

検査数を増やすにはもう少し時間がかかると思われます。



②PCR検査できる人が足りない

これもあると思います。これは2つの考え方があります。

1つは、検査出来る人の数です。先ほどにも言いましたが、PCR検査とは遺伝子検査です。

臨床検査技師の領域ではあるのですが、

そもそも病院によって遺伝子検査を取り扱っている病院もあれば

取り扱っていない病院もあるので、臨床検査技師だから直ぐに誰でも出来るという訳ではありません。

私も遺伝子が専門ではないので、直ぐに出来るかと言うと出来ないと思います。

ただ、教えて貰えれば、遺伝子業務を専門に携わっている人よりも

精度は落ちますが、出来ると思います。

また、本校の学生も2年時にPCR検査の講義・実習があります。



2つめはそもそもの人の数です。

臨床検査技師、医師、看護師等それぞれ通常の業務があります。

新型コロナウィルス以外の患者さんも通常通りの人数おれらます。

その中で新型コロナウィルスの患者さんが増えたので仕事量が大幅に増えているのです。

そもそもの医療従事者が足りていないのです。

その中で、医療従事者の感染等の問題があります。

勤務できる医療従事者が減ると他の医療従事者の負担が増えます。

このようなサイクルが生まれつつある事が大きな問題で、医療崩壊に繋がると考えられるのです。



最後になりますが、今、多くの卒業生が奮闘してくれています。

色々な報告を貰います。卒業生一人ひとりが私たちの誇りと思います。

一日でも早い収束が訪れるようにそれぞれが自覚ある行動が必要です。

皆でコロナウィルスに打ち勝ちましょう。

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先生、有難うございました。私みたいな素人でも良く分かりました。

検査数を2万人に増やす方法は分かりませんでしたが、

何が問題になっているのかは分かりました。

私たちが今できることは自分の出来る事は、

日々の体調管理と、不要不急の外出を控える事だけですが、しっかりやりたいと思いました。



こぼれ話

今回話を聞いた先生は、日頃から学生さんに厳しくもあり、優しくもあるM先生です。

最後の卒業生の話は私もウルっときました。こんな愛情のある先生に私もなりたいと感じました。

 
 

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