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化粧品開発者とは? 仕事内容やなるための方法を紹介!資格は必要?|大阪医療技術学園専門学校
2024.9.4
化粧品は人々の美しさを引き立てるだけでなく、自己表現の手段としても重要な役割を果たします
現代社会では化粧品開発は持続的な需要があり、社会全体に多大な影響を与え続ける存在です。
そこで今回は、近年就職先として人気がある化粧品開発の仕事について解説します
目次
化粧品開発者とは?
化粧品開発者とは、美と健康に効果のある製品を研究・開発する専門家です。人生100年時代に突入し、ますます化粧品のニーズが高まっている現代において、化粧品開発者や技術者の役割はとても重要です。たとえば、ある開発者は肌の保湿効果を高めるための新しい成分を研究し、また別の研究者はアンチエイジング効果のある美容液の開発に注力しています。化粧品開発者は常に新技術や新成分を探求し、消費者のニーズに応える製品を日々開発しています
化粧品開発の仕事内容
化粧品開発の仕事は、企業によりさまざまです。市場調査から商品企画、基礎研究、処方研究、そして安全研究まで、多岐にわたる業務を担当します。ここでは、化粧品開発の一般的な仕事内容を紹介します
市場調査
市場調査は、化粧品開発の基盤となる重要なプロセスです。市場のトレンドや競合他社の製品を分析し、消費者がどのような製品を求めているかを明確にします。また、アンケートやインタビューを利用しながら消費者の声を集めるのも市場調査には有効です。こうして得られた情報を商品企画に共有し、新商品の開発につなげています
商品企画
商品企画は、化粧品開発の創造的な部分です。市場調査で得た情報を参考に、新しい製品のコンセプトを熟考します。また、成分の選定からパッケージデザイン、価格設定など、製品の全体像を形作る作業も含まれます。この段階では消費者が魅力を感じるような製品を目指し、さまざまなアイデアが検討されます
基礎研究
基礎研究は化粧品の成分や、その組み合わせがどのように作用するかを科学的に解明するステップです。ケースによっては製薬会社と共同で研究をおこない、研究結果を学会などで発表する機会もあります
処方研究
処方研究は基礎研究で得られた知見をもとに、実際の製品としての形を整える工程で、実際には成分の配合比率や使用感、安定性などを検証します。本研究では最適な配合比率を見つけるため、何度も試作とテストを繰り返します。また、テクスチャーや香りを改良するためにさまざまな試行錯誤がおこなわれるケースもあります
安全研究
安全研究は化粧品の安全性を確認するため、さまざまな試験を実施します。皮膚刺激性試験やアレルギー反応の有無を確認するテストなどが主な試験例です。また、ある研究では特定の成分がアレルギーを引き起こすリスクを証明するため、長期間にわたる試験がおこなわれるケースもあります。こうした研究結果により、消費者が安心して使用できる製品が提供されるのです
化粧品開発の仕事に就くには?
化粧品開発の仕事に就くには、大学や短大、専門学校などの教育機関で化学や薬学を学ぶのが一般的なルートです。信頼のおける教育機関で学ぶことで、化粧品の成分や効果などの理解が深まり、実際の開発業務に役立つスキルが習得できるためです。
大学では4年間の学習期間を通して、化粧品成分の研究やさまざまな実験方法を習得できます。また、インターンシップを活用して、実際の企業での開発プロセスを経験することも可能です。
ほかにも、大学や短大のほかに専門学校に進むルートがあります。専門学校では、より実践的なスキルや知識を短期間で習得できるため、近年入学者が増加傾向です。多くの専門学校は業界とのコネクションを持っており、卒業後の就職サポートも充実している点も魅力のひとつです。
このように、仕事として化粧品開発に携わるには大学や短大、専門学校での学びが重要です。それぞれのキャリアプランを描きながら、最適なルートを選びましょう
▹▹ 化粧品開発の仕事に就くための専門学校についてはこちら ◃◃
化粧品開発者になるには、資格は必要?
化粧品開発者になるために特別な資格は必要ないですが、化粧品開発者として取得しておくと仕事柄有利になる資格がいくつかあります。以下で紹介する資格は、専門知識の証明や就職活動、キャリアアップにおいて大いに役立つものばかりです
毒物劇物取扱責任者
化粧品の成分には毒物や劇物が含まれる場合もあり、安全に取り扱うためには専門的な知識や技術が求められます。本資格を保有すれば、毒物や劇薬などの専門知識を有していると証明できるため、企業内での信頼性が高まるでしょう。なお、本資格の試験は都道府県の所管で実施しています
化粧品製造所・輸入品販売営業所責任技術者
化粧品の製造や輸入に関する法規制を理解し、適切に対応する能力を証明する資格です。保健衛生上支障をきたさないように、製造所などに従事する人々や製品の管理全般をおこないます。
なお、本資格を保有する者がいなければ、企業は化粧品の製造および販売ができません。そのため、こちらの資格を保持していれば、法的な視点からも安全で効果的な製品を提供できる能力が評価されます。結果として企業内での信頼性が高まり、プロジェクトリーダーや管理職への昇進も目指せる重要な資格です
危険物取扱者
化粧品の成分には化学薬品が含まれており、安全に取り扱うためには専門的な知識が必要不可欠です。また、災害時や緊急時の対応能力も資格取得によって身につけられるため、企業内での信頼性もアップします
日本化粧品検定
日本化粧品検定は、化粧品や美容に関連する知識や技術の向上を目指した検定で、1級から3級にわかれています。試験の難易度は3級がもっとも易しく、2級1級と難易度が上がります。3級は化粧品や美容の基本的な知識があるかを問われ、2級になると美容皮膚科学や睡眠、メイクアップ、食事など出題範囲も広範です。
1級は化粧品の専門家として、化粧品の成分やボディケア、ネイル、香りなどの専門的な問題が出題されるため、ほかの級に比べて難易度もアップします。試験の受験者数は145万人を超え、幅広い年齢層の人々が合格を目指しています
化粧品開発者に向いている人の特徴
化粧品開発者として成功するには、どのような資質や特性が求められるのでしょうか。以下では、化粧品開発者に向いている人の特徴を紹介します
実験に向き合う忍耐力がある
化粧品の開発プロセスは多くの試行錯誤を伴うため、失敗を恐れずに実験を繰り返さなければ成功の道は開けません。たとえば、保湿クリームの開発では成分の配合比率や使用感、安定性などを検証するため何度も試作とテストを繰り返します。また、紫外線に強いファンデーションを開発する際も製品化を目指して多くの改良が必要です。そのため、忍耐力を持って実験に取り組めるかどうかは、化粧品開発者にとって重要な特性といえるでしょう
化学や実験が好き
化粧品開発者は、化粧品の成分や組み合わせを理解し、科学的な解明を求める仕事です。シミ・シワ・乾燥といった肌のトラブルの原因を追求する研究や、化粧品自体の安全性を確認する実験など、多種多様な実験作業は欠かせません。そして、製薬会社と共同で研究をおこない、研究結果を学会などで発表する機会もあります。
以上の点から、化学や実験が好きかどうかは化粧品開発者として成功するには不可欠な要素といえます
プレゼンテーション能力が高い
化粧品開発者は、開発した製品や研究結果をチームやクライアントにわかりやすく伝える能力が必要です。新製品の開発会議で製品の特性や市場での競争力を説明できなければ、そもそも製品の魅力が伝わりません。また、学会や業界イベントで研究成果を発表する際も、わかりやすいだけでなく参加者が興味を引くプレゼンテーションが求められます。
プレゼンテーション能力の高さは、化粧品開発者として活躍するには必須のスキルといえるでしょう
流行に敏感で感性が豊か
商品開発者は消費者のニーズや市場のトレンドを把握し、それらに応じた製品を開発する必要があります。近年のオーガニックやナチュラル志向の高まりに対応するため、自然成分を使った化粧品の開発が進められています。このように、流行に敏感で感性が豊かであることは、時代に即した魅力的な製品を開発するためには重要な要素です
化粧品開発者のやりがい
化粧品開発者には、ほかの仕事では得られない満足感や達成感があります。次に紹介する内容は、化粧品開発者としてのやりがいや魅力を詳しく紹介します
好きなものを追求できる
化粧品開発は多岐にわたる成分や技術を駆使して、理想の製品を生み出す創造的なプロセスです。香りが好きな人は、香水やアロマオイルの開発に没頭できます。また、スキンケアに興味がある人は、保湿クリームや美容液の開発に注力できます。自分の好きなものに情熱を注ぎ、日々の仕事が楽しめるのは化粧品開発者の大きな魅力といえます
科学技術の進歩に貢献できる
科学技術の進歩は、AIの発達によりさらに加速度を増しています。飲食や介護、自動車産業だけでなく、化粧品業界も同じです。また、地球環境保全も世界中で取り組んでいる活動です。それゆえ、環境にやさしい素材を使用したサステナブルな化粧品の開発も科学技術の進歩に貢献する一例といえます。
このように、化粧品開発者は科学技術の最前線に身を置きながら、業界全体の進歩に貢献できるやりがいのある職業です
自分が携わった商品が喜ばれたとき
化粧品開発者の一番の魅力は、自分の努力や知識が形となり、消費者に喜ばれることではないでしょうか。新しく開発した保湿クリームが発売され、多くのユーザーから「肌がしっとりして調子がよくなった」などのポジティブなフィードバックを受けた場合、開発者としてこのうえない喜びです。
自分が携わった商品が消費者に喜ばれたとき、仕事の意義や達成感を強く感じられる点は商品開発者の大きな魅力でしょう
化粧品開発に興味がある方は、オープンキャンパスに行ってみよう!
オープンキャンパスは、化粧品開発に関する包括的な情報や実践的な体験が得られるため、とても貴重な時間です。オープンキャンパスに参加することで、実際の仕事や適性、将来のキャリアについて具体的に考えられます。今回紹介するのは参考例ですが、オープンキャンパスでは以下のようなプログラムが用意されています。
- ◆学校説明
学校説明では、各校のカリキュラムや教育方針について説明します。どのような講義がおこなわれるのか、どのような研究が進められているのか、具体的な学習内容が理解できるでしょう。
- ◆実験への参加
実際に化粧品開発のプロセスを体験できます。化粧品や医薬品、バイオといったさまざまな分野の実験が対象です。なお、毎週実験するメニューを変更しているところもあります。
- ◆在校生との意見交換会
在校生からは、リアルな学生生活や実験の内容について詳しく話が聞けます。どのような授業が役立つのか、実際のキャンパスライフがどのようなものかなど、参考になる情報ばかりです。
上記で説明したとおり、オープンキャンパスでは化粧品開発に関する多くの情報や体験が得られるため、興味がある方は以下のリンクから詳細を確認し、参加を検討してください
▹▹ 大阪医療技術学園専門学校オープンキャンパスはこちら ◃◃
まとめ
今回は、化粧品開発者について解説しました。美と健康を求める人が増えている現代社会において、商品開発者の存在価値は高まりを見せています。化粧品開発に興味がある方は、まずオープンキャンパスに参加して詳しい情報や実験などの体験をしてみてはいかがでしょうか
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