卒業研究

Physician assistant clerical work introduction situation and suggestions for improvement

医療秘書・情報学科

岩崎都美 中上舞 中村智夏 松浪由佳 山下穂浪 山田千尋 山田実咲

要約

現在の医師事務作業補助者の導入状況や、病院側がこの職種に求める人材、医師事務作業補助者が病院や医師の業務に与える影響を知り、これからの病院における課題の改善に役立てていけるのかを考え、全国200床以上の病院を対象にアンケート調査を行った。その結果、改善したい項目の中でも「医学知識の習得」「スタッフの育成」に多く回答を得、また医師との信頼関係の構築が重要だということから、病院の求める人材である「医学知識を有する」「医師との信頼関係を構築できる」スタッフを育成することで職員のスキルアップや業務の効率化を図れると考え、医学知識の習得と医師との信頼関係の構築についての改善案を提案した。

目的

現在の医師事務作業補助者の導入状況や、病院側がこの職種に求める人材、病院や医師の業務の効率性の問題点との関連性を調べることで、医師事務作業補助者が病院や医師の業務に与える影響を知り、これからの病院における課題の改善に役立てるため、研究を行った。

方法

全国200床以上の病院を対象としてアンケートをインターネットで実施。アンケート内容は、採用しているか・負担は軽減したか・重要な業務・改善したい業務内容となっている。

結果

アンケート回収率:11%(209件中24件回答)

  • 医師事務作業補助者を採用している:79%・採用していない:21%
  • 医師の負担はとても軽減された:11%・軽減された:83%・変わらない:6%
  • 業務で特に重要と考えるもの:診断書作成補助、オーダー入力、カルテの代行入力
  • 業務の中で改善したい点:医師事務作業補助者の医学知識の習得、医療スタッフの育成、医師との信頼関係の構築

考察

今回のアンケート結果から、「病院が求める人材」を育成し、それによってスキルアップした医師事務作業補助者が研修の際などに教育をする人材となることで、医学知識を持つ職員も増え業務の効率化を図れると考えた。まず、医学知識の習得は、即戦力となるよう、規定の研修+aでカルテの読み取り能力を身につけることが良いのではないかと提案する。病院内での医師事務ごとや診療科の分野ごとの勉強会の実施、時間のあるときに少しずつ勉強できるような資料やソフトを作成し勉強会の際にミニテストを行うなどといった、研修を終えても勉強を持続し積み重ねることができるシステムや環境作り等でカルテの読み取り能力を高めれば、医療行為を理解し医学知識の習得の向上に繋がり重要な業務である診断書作成補助の作業効率も高められると考えた。又、医師との信頼関係を高めるには、カンファレンスの参加によって医師の考え方や治療方針を理解し、医師の指示を正確に実行することができ、結果的に医師との信頼関係を築くことができるのではないかと考えた。他にも、オペ前等の患者様に関する資料を集めておくなどといった相手の期待を事前に先読みできる気遣いも医師から仕事に対して信用を得ることができるのではないかと考えた。また、医師事務作業補助者としての能力の向上に特化したカリキュラムを組むことで、現場に出る前から必要な知識を習得し、専門性を高めることができるよう学校に提案し、卒後教育を充実させ、医師事務作業補助者の普及の助長になればと考える。

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