大阪医療技術学園専門学校 | 医療・福祉・心理の専門学校

卒業研究

~学生による教育連携~

Incidents in the Medical Field: Student Coordinated Education

医療秘書・情報学科

石田沙季 長谷川祥子 牧野亜美 松本莉奈 村上明日香 森岡俊季 山崎真奈

要約

実習現場で実際にインシデントを目の当たりにし、自分でミスをした際にどのような対処をすべきか判断に迷うことが学生には多々あるため、実習期間をより有意義に過ごすためには、インシデントに関する知識を深めておくことが重要だと考える。インシデントの発生要因としてコミュニケーションの欠如とヒューマンエラーがあることがわかった。これらのインシデントは誰もが起こしうる事例であり、完全には防ぎようがない。そこで現在の実習のカリキュラムにおいて新たに学校で話し合う機会をもち、インシデントについての認識を高めることができるのではないかと考えた。

目的

学外実習で実際にインシデントを目の当たりする機会があった。また、自分自身の起こしてしまったミスに際してもどのような対応をすべきかわからずに困惑する場面も存在した。実習期間をより有意義に過ごすためにはインシデントにおいての知識を深めておくことが重要であると考え対策を検討した。

方法

学外実習で体験したインシデント状況をもとに、文献調査(一般社団法人日本病院会 診療情報管理士テキスト・医療の質安全学会誌)インターネット上で報告されている情報と照らし合わせ現状の問題点と今後の対策を検討した。

結果

インシデントが起こる理由において、公益法人日本医療機能評価機構が行っている平成24年度医療事故報告では、「コミュニケーションの欠如」により医療事故が引き起こされていることがわかった。また、事故発生要因にはヒューマンエラーがあがる。日本ヒューマンファクター研究所は「意図した結果に至らなかった人間の行為や決定」と定義されています。ヒューマンエラーの要因として、集中力欠如、確認不足、不安全行為、緊張過多があがります。
インシデント減少には、1つ目にコミュニケーション能力、2つ目に実例に基づいた対処法、3つ目にインシデント全体に対する知識が必要だと考えました。
以上の結果をふまえ、今後の対策には教育カリキュラムへの導入が必要なのではないかと考えを検討しました。まず実習前にインシデントについてグループ学習を行います。そこでは、大、中、小の三つのレベルに分けた様々なインシデントを用い検討を行います。グループ学習を行う際に、全員必ず発言する事、否定しない(受容)事などのルールを設け1つ目のコミュニケーション能力向上および2つ目の実例に基づいた対処法を学びます。次に、実習後に自身が経験したインシデントについて再度話し合いの場を持ちます。実習前と同じ形式を用い行いますが、実習後の学習には実例をデータベースとして記録することも含まれています。そうすることで医療秘書・情報学科に代々伝わるインシデントレポートを完成させることが出来、3つ目のインシデント全体に対する知識を深める資料になるのではないかと考えました。
先輩たちのレポートを用いることにより自分たちが経験したことのように捉え、危機感を養い、医療現場において緊張過多とならず主体性を発揮できるのではないかと考えました。

考察

学生の間にインシデントについて積極的に取り組み危機意識が高まめる事はインシデントの減少に繋がると考えます。また、実際に起きてしまったインシデントに対する即時対応にも効果があると考えます。インシデントについて学ぶことは、将来職業人としての活動に十分意義のある学習と考えます。

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