卒業研究

Providing Future Support for the Homeless

医療心理科

安藤香菜 岩﨑潮莉 岡本由香里 川口夏樹 清水一平 藪田実里

要約

1990年半ばから日本ではホームレス問題が深刻化した。さらにリーマンショックの影響による不景気により住処に困るホームレスは現在も多数存在している。ホームレス問題の根底にはホームレスへの理解の低さ、更には偏見や差別が存在すると仮定し調査した。調査の結果から差別、偏見へとつながりうる考えはアンケート協力者においても存在した。ホームレス問題における偏見・差別は今後の問題解決における要因であるとし、今後の支援の発展と同時に、問題提起の機会とした。

目的

1990年半ば、大阪市あいりん地区の日雇い労働者の失業によるホームレス化からメディアで取り上げられる機会が増え、ホームレス問題として注目されることが増えた。その後ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法が2002年8月7日に施行されたが、今現在も多数のホームレスが存在している。平成24年度の厚生労働省の調査では、大阪のホームレス数は全国最多で、全国最大の労働市場が存在し、全国からホームレスが集まっている。しかし、地方におけるホームレスへの差別や偏見が存在し、故に大阪にホームレスが集まるのではないかと仮定し調査を行った。得られた結果より考察、今後の支援についての発展を目的とする。

方法

調査期間2013年5月~11月


1.アンケート調査

対象者:大阪医療技術学園専門学校の昼間部学生431名(有効回答数388名)
対象者平均年齢:21歳
内容:ホームレス問題の関心(ホームレスを怖いと思うか等、計17問)

2.インタビュー調査

対象者:大阪市西成区役所生活保護課職員2名
内容:生活保護の実態について等

結果

有効回答のうち49%がホームレスに対して怖いと思っていることが明らかになった。怖いと答えた理由についてのコメント記述では、ホームレス自身の状態や行動に怖さを感じる場合と、ホームレスに対するイメージで怖さを感じる場合とに分けることができた。 また、出身地の違いによる理解度の差はχ²検定の結果より有意差は無しであった。一方でコミュニケーションの有無に対しては有意差があった。コミュニケーション経験有りの人の方が無しの人よりも怖くないと答える割合が10%高かった(P≦0.05)。しかし、コミュニケーション経験があってもなくても、6割以上が自分の子供をホームレスに近づけたくないと答えるとの回答結果が出たものの、なしに比べるとありのほうが5%低い結果が得られた。インタビュー調査では利用できる制度についての更なる啓もう活動の必要性や、薬物、アルコールへの依存などの精神疾患に対する支援の必要性、現在の精神保健福祉士の活動について知ることが出来た。

考察

アンケートの結果よりホームレスに対する偏見や差別が存在することが明らかになった。ホームレスの自立を支援する上で精神保健福祉士だけでなくNPOやボランティア団体などホームレスの生活実態を把握している団体との連携を広げ、更には地域の安全網が十分に機能する環境、が必要になってくると考えた。また精神疾患を抱えるホームレスも多数存在し精神疾患や心理面におけるアプローチも重要視されると考えられる。また生活保護から就労へ自立を目指した取り組みに加え、心理面でのケアと生活における「生きづらさ」を軽減して行く事が必要となってくるであろう。そのためにも今回の研究で判明した差別、偏見という部分は少しでも減らさなければならない考え方であるとし、すべての人々へこれからの課題として問題提起としたい。

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