大阪医療技術学園専門学校 | 医療・福祉・心理の専門学校

卒業研究

~登録販売者としてできること~

Handling Pollen-related Allergies Appropriately ― What Registered Pharmaceutical Sales Agents Can Do ―

薬業科

井村安里 大前良平 三前徹 中俣千春 茂木志保

要約

登録販売者の一年間の実習を通して、花粉症の症状でドラッグストアに来られる患者様が多いように思いました。私達グループは、花粉症は他のアレルギーとは違い、病気として意識している方が少なく、漫然と対処している方が多いのではないかと考え、登録販売者として花粉症で困っている患者様に適切な対処・治療法を伝えることを最終目標とし、そのための方法として、知識を増やすとともに現在患者様がどのような対処をしているのか、またその対処方法をしていて効果があったのかを調べた。大阪医療技術学園専門学校の生徒を対象に、性別、年齢、花粉症の有無、症状と使用した医薬品やグッズなど全10問のアンケート調査を実施。また、アレルギー(花粉症)に関する文献の調査やインターネットを使用した。

目的

登録販売者の一年間の実習を通して、花粉症の症状でドラッグストアに来られる患者様が多いように思った。私達グループは、花粉症は他のアレルギーとは違い、病気として意識している方が少なく、漫然と対処している方が多いのではないかと考え、登録販売者として花粉症で困っている患者様に適切な対処・治療法を伝えることを最終目標とし、そのための方法として、知識を増やすとともに現在患者様がどのような対処をしているのか、その対処方法で実際に効果があったのかを調べた。

方法

性別、年齢、花粉症の有無、症状と使用した医薬品やグッズ、効果の有無、病院の受診の有無、最新の治療法として舌下免疫療法を知っているか、などを大阪医療技術学園専門学校の生徒、各学科(医療秘書科、医療心理科、臨床検査技師科、鍼灸学科、言語聴覚士科、薬業科)を対象に10月7日~10月21日の期間でアンケートを実施した。また、アレルギー(花粉症)に関する文献の調査やインターネットを使用。

結果

大阪医療技術学園専門学校の生徒男女636人に聞いた結果、花粉症の症状がある方が49%と約半数いることがわかった。症状は鼻と目に多く見られ、疲労感・倦怠感、頭痛、発熱、不眠など、アレルギーとは関係の無いような症状の回答もあった。花粉症の方が使用している医薬品は、飲み薬が一番多く、点眼薬、点鼻薬などを使用している方も多かった。使用しているグッズは、マスクが圧倒的に多く、空気清浄機、メガネ、洗眼液などはマスクに比べるとあまり使用されていなかった。花粉症の方のうち半数の方は病院を受診していて、残りの方は市販薬で十分、行くのが面倒、必要性を感じない、などの理由で病院を受診していなかった。舌下免疫療法を知っている方は32%と少なく、舌下免疫療法はまだまだ広まっていないことがわかった。また、試してみたいと思った方は42%と半数以下であった。

考察

花粉症で医薬品やグッズを使用したが、実際に効果を感じられないまま使い続けている方もおり、登録販売者はそれらを販売する際、現在使用しているものが効果を発揮しているのかを接客を通して確認するべきである。また、鼻に塗る薬などあまり使用されていない医薬品やグッズがあったことから使用方法のメリットなどを伝え、患者様の選択肢を増やすことも大切である。また、最新の治療法(舌下免疫療法)を知っている方がまだまだ少ないこと、試してみたい方が4割を超えていたことから、患者様とコミュニケーションをとるうえでこのような治療法を勧めることも必要である。

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