大阪医療技術学園専門学校 | 医療・福祉・心理の専門学校

卒業研究

Reducing the Size of Individual Points in Scalp Skin Electro-acupuncture

鍼灸美容学科

西岡美有 山本岳

要約

朱氏頭皮針の文献より、頭顔面部、消化器系、下肢の疾患に対して治療効果のあるとされる頭面区、中焦区、下肢区に対して針通電刺激を行った。施術者、計測者を一定にし、数値のばらつきをなくした。また誤計測の可能性をなくすため5mm以上のサイズダウンの結果があるものを変化有とする。針通電直後に計測しその後10分間座位にて安静にし再び計測を行った。結果、全被験者に5mm以上のサイズの変化が見られた。

目的

現在多くの鍼灸院が美容鍼灸を取り入れているが、満足の声がある中で、内出血による出血事故のトラブルも多くおきている。そこで局所でない部位に対し鍼刺激を行い、サイズダウンをすることはできないのかと考え、頭部に鍼通電刺激を与え各部位のサイズダウンにアプローチできるのではないかと本研究を行ったので報告する。

方法

事前に同意を得た20代女性7名、男性4名に対し安静日と介入日に分け計2回の実験を行った。刺激前後の測定として顔面部、腹部、下腿部に対しマーキングし、メジャーを使用し計測を行った。刺激部位は朱氏頭皮針における頭面区(神庭穴を中心に前後0,5寸ずつ左右眉衝内側まで)、中焦区(前頂穴より前方方向に1寸、左右は膀胱経線まで)に対し5番鍼50mm、下肢区(前頂穴から承光穴を結んだ線上より、水平線を百会方向に0,5寸)に対し8番鍼60mm(セイリン社製)を用い、20分間鍼通電刺激を被験者が不快にならない強さで行った。

結果

0.5cm以上の変化が顔面部、腹部で約81%、下腿で約72%の被験者に見られた。また変化なしが全体の約21%であった。

考察

今回の研究は、従来の美容鍼灸の刺激方法ではなく遠隔部に対し刺激を行うことを目的とした。被験者全員に数値に大きな変化があったこと、また、顔面部の内出血を防ぎ、実験終了後、体調不良を訴える被験者もいなかったため、安全な刺激方法であったと考えられる。頭皮針自身まだ報告が少なく、また美容の視点から頭皮針を行った文献はなく今後の更なる研究が有意義になるものと考えられる。

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