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卒業研究

~第三者からの評価との比較~

Regarding the Effects of Beauty Acupuncture Aiming to Achieve a Smaller Face -A Comparison With Third-Party Evaluations-

鍼灸美容学科

島野愛美 松下美智代

要約

美容鍼灸は社会的に認知度が上がり、近年は海外セレブや撮影直前のモデルが美容鍼灸を積極的に利用している。しかしながら、美容鍼灸の効果の指標や定義は明確でない。今回、私たちは美容鍼灸の効果について、施術を受けた本人の主観評価とともに、第三者の見た目の評価について検討した。施術回数は1回で、側頭筋、前頭筋へ鍼通電を行いフェイスライン上への鍼施術を行った。被験者6名で効果があると回答した。第三者から見た目の評価は被験者との満足度と相違がみられ、美容鍼灸の満足度には内的要因も関与することが考えられた。

目的

美容鍼灸は一般的な認知や利用が高まっている。また、美容業界での小顔メニューが増加傾向にあり、女性の美容意識として小顔への関心が高い。しかしながら美容鍼灸の効果について指標や定義が明確でない。本研究では美容鍼の効果に対する期待と顔面鍼の抵抗感を一般被験者で検討した。また、施術前後の写真を用い第三者から見た効果の評価について検討したので報告する。

方法

研究1

美容鍼灸の対象者は、本研究の内容を文書と口頭で説明を行い、文書にて同意を得られた6名(男性1名と女性5名)、平均年齢は35.0歳(18歳-46歳)であった。施術前に美容鍼灸について意識についてアンケートを実施した。鍼施術の方法は両側の側頭筋および前頭筋の2箇所(計4箇所)に鍼通電(単回使用毫鍼J16号30mm鍼、5Hz)を10分間行った。また、鼻根部の両側1箇所、頬骨周囲に両側3箇、下顎骨に沿って両側5箇所(単回使用毫鍼JSP12号15mm鍼 計18本)に鍼刺入後10分間の置鍼を行った。抜鍼後、両側の頬骨下部全体に散鍼(単回使用毫鍼JSP12号15mm鍼)を3分間行った。施術終了後、満足度等をアンケートにより回答させた。

研究2

第三者による評価の調査対象は、鍼灸(健康)美容学科1~3生36名(男性1名女性35名)とし、平均年齢は21.0歳(18歳-39歳)であった。研究1の施術前後に撮影した写真データを被験者ごとにMS社 ExcelのRAND関数を用い無作為に並べなおし、紙面にて「良い」と思う写真に印をつけ被験者別に集計を行った。また、美容鍼灸を学ぶ学科学生の美容鍼灸に対する意識の調査も行った。

結果

研究1

「美容鍼灸の経験」では被験者6名中3名が有りであった。「顔面鍼に対する恐怖感」の回答は1名が有りであった。施術後のアンケートでは、「痛み有り」が1名であった。「美容鍼の効果が有った」と6名全員が回答した。 被験者の満足度では"10"が2名、"9"が1名、"8"が1名、"7"が2名であった。

研究2

研究1の6名の被験者の写真で、「良い」と施術後の写真を回答した割合は、被験者2名で72%、3名で53%-61%であった。1名では8%の回答であった。美容鍼灸に対する意識調査では、「美容鍼灸の経験が有る」と83%が回答し、「美容鍼灸の効果」は回答者全員が「あると思う」と回答した。

考察

美容鍼灸の被験者の回答では、美容鍼灸の効果への期待は大きく、満足度をさらに上げられるように改善すべきである。被験者本人の感覚と第三者の見た目の評価には相違がみられた。第三者の評価が低い被験者も満足度は高かったことから、美容鍼灸の効果や満足度には、外見などの外的要因のみならず、施術者の対応、施術後の感覚など内的要因が含まれることが示唆された。

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