卒業研究

~「社会人基礎力」をベースとして~

The Kinds of Professionals That Are Sought After as Working Adults -Using the "Fundamental Competencies for Working Persons" as a Basis-

薬業科

石塚勇輝 小栗明浩 佐藤麻紀 辻野佳菜 内藤愛嘉寧 宮原諒達 村尾拓哉

要約

経済産業省より、「社会人基礎力」等が発表され、これから就職活動するものにとっては指標がしめされたといえる。しかし、我々が指標ととらえたものは店長が望んでいることレベルと差はないのか疑問が残る。新入社員となる我々との考え方に対する差について調査したので報告する。そこで「社会人基礎力」の項目を基に、店長と新入社員の捉え方の差をアンケートにて調査し、新入社員に求められる人材像を明らかにすること目的とした。結果、主体性・実行力・課題発見力・働きかけ力・状況把握力において特徴的な差が確認できた。店長は周囲との関係性や連絡を蜜にとってほしいと考える事がわかった。新入社員では主体性をもって積極的に業務に携わりたいと思いつつも指示をもらえるリーダーを求めている現状が浮き彫りにされた。

目的

経済産業省より「社会人基礎力」等が発表され、社会に出る前の我々にとっては働き方の指標となるものであると考える。しかし、12項目ある社会人基礎力において到達目標となるような段階的指標はなく、どのレベルが求められているのか不明である。そこで、職場となるドラッグストアの店長が新入社員に望んでいる事と、我々が社員として求められていると考えている到達度合いをアンケートにて調査した。目的として、店長と新入社員の差がないか確認し求められる人材像を明らかにすることである。

方法

「社会人基礎力」12項目を指標として4件法にてアンケート用紙を作成した。対象者は、ご協力を得た(株)ココカラファインの関西エリアの店長と本校薬業科の登録販売者を目指す学生および姉妹校(東京医薬専門学校、福岡医健専門学校)の登録販売者を目指す実習中の学生とした。

結果

アンケートの結果、いくつかの項目について特徴的な結果となった。主体性においては店長側からは「するべき事柄を聞く」を選択する方が30%程度いるのに対し、新入社員では3%と積極的に行動を取る事は重要であるが、いわゆる報連相がかかわる部分においてズレがあるのではないかと考える。
実行力や課題発見力に関しては店長側の要求は新入社員よりも高い事がわかった。働きかけ力や状況把握力において店長は「周囲との関係性」「周囲に気を配る」事を重要とするが新入社員ではリーダーシップが必要と考えていたり、先輩を頼りにしている傾向があった。

考察

店長と新入社員とでは社会人基礎力で考えられている12項目が必要であることが確認できた。しかし、働く上で1年目の社員といえども到達しておくべき要求には大きな差があったと考える。主体性を発揮してほしいと店長も願っているものの、企業理念や業務内容といった全体を理解する為にするべき事柄を聞いてほしいと店長は考えているのではないだろうか。また、それは働きかけ力や状況把握力においてリーダーシップや先輩を頼りにしている新入社員にとってもありがたい結論であると考える。すなわち、報連相のない主体性は自分勝手な行動となる事を我々は理解しなければならない。さらに、実行力や課題発見力から分かった事は到達目標を店長と比較して低めに設定している点である。1年目だからと甘えを持っている可能性が考えられる。本研究によって店長と新入社員の捉え方の違いを社会に出る前に理解出来たことは大きな収穫であったと考える。

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