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卒業研究

~刺激部位の違いと第三者評価との関連~

Effects of Acupuncture Stimulation on the Facial Area -Differences in Stimulation Sites and Relation to Third-Party Evaluations-

鍼灸美容学科

大惠あずさ 小串あつみ 山本悠 湯之上萌

要約

近年、顔面部に多数の鍼を刺鍼し、美顔効果を狙う施術がされているが、顔面部以外や少数穴での施術は見られない。そこで今回、少数穴による顔面部と顔面部以外の施術での効果を検証した。本校学生の女性7名を対象に局所刺激群と非局所刺激群のふたつの群に分け、刺激部位による効果の比較を肌質チェックアプリによる刺激前後の肌質の比較、顔面部の写真撮影による第三者評価の比較にて行った。アプリによる肌質の変化はどちらの群も見られなかったが、第三者評価による比較では局所刺激群よりも非局所刺激群の方が高い評価を得られた。

目的

近年、顔に多数の鍼をし、美顔効果を狙う施術がなされているが、少数穴での施術や顔以外への施術での美顔効果を狙う施術はあまりみられない。そこで、顔面部への少数穴施術と顔面部以外への施術による美顔効果の検証と刺激部位の比較を試みた。刺激により肌質の改善がみられるか。また、第三者評価において、評価の違いがみられるかを検討し、刺激の効果を明らかにするとともに、刺激部位の違いによる効果の差を明らかにすることを目的とした。

方法

対象は本校女性学生7名とし、同意を得たうえで実施した。刺激は顔面部に刺激をする局所刺激群と顔面部以外に刺激をする非局所刺激群の2群とし、クロスオーバー法にて実施した。局所刺激群の刺激部位は顔面部の9箇所とし、非局所刺激群の刺激部位は3箇所とした。検討方法は肌質チェックアプリ「Beautécam」を使用した刺激前後の肌質比較と顔面部を刺激前後に撮影した写真を用い、第三者により刺激前後でどちらか美顔に見えるかの比較を行った。手順は、まず刺激前に顔面部の撮影とアプリを使用した肌のチェックをし、その後、局所刺激群はセイリン社製14号30mm鍼を、非局所刺激群は16号30mm鍼を使用し、15分間置鍼した。抜針後、再度顔面部の撮影と肌のチェックを行った。次に被検者以外の本校学生71名に対し、顔面部の写真を用い刺激前後がわからないように左右に配置し、どちらが美顔に見えるかをアンケートにて第三者評価を行った。

結果

アプリによる肌質の比較はどちらの群も刺激前後で差はほとんどみられず、刺激の効果はみられなかった。第三者評価による比較は局所刺激群よりも非局所刺激群の方が高い評価を得られた。これらの結果から、肌質の変化と第三者評価の関連はみられず、非局所刺激群の方が見た目に好影響だと考えられた。

考察

アプリによる肌質の比較で差がみられなかったのは、アプリが「キメ」「毛穴」「水分」「油分」「敏感度」の5項目をそれぞれ5段階で評価しており、微細な変化が結果に現れなかった可能性が考えられる。また、肌質の測定間隔が刺激前後の15分という短時間のため、あまり変化がみられなかった可能性も考えられる。今後は微細な変化を測定しより詳細な影響を明らかにしたい。第三者評価で非局所刺激群の評価が高くなったのは局所刺激群ではフレア現象などがみられ、顔の色味にばらつきがみられ評価が低くなった可能性が考えられる。今後は長時間・長期間での変化の測定の必要性があると考える。

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