卒業研究
吸水ケア類に関しての認知とパッケージ提案
Discerning Types of Incontinence Pads and a Package Proposal
薬業科
岩本夢叶 大河内楓斗 坂本夢 田中万生志 玉置晴華 橋本聖子 山中夏海 山羽拓実
要約
吸水ケア商品のパッケージについて、需要は高齢者が主であるにもかかわらず生理用品やおりものシートなどとの違いがわかりにくい、選びにくいということからパッケージに興味がわいた。ドラッグストアでの実習中もお客様から違いについて質問されることも多くパッケージだけでは認識しにくいのではないかという疑問に至った。各メーカーのパッケージ表示は何を基準にデザインされているのか、また高齢者以外にも妊娠・出産経験のある方などにもニーズはあるはずなのに購入される方がほとんどいないのが現状であるため、消費者が見やすい・選びやすいパッケージはどんなものかを総合的に考えて、仮説を企業に提案し商品化の検証を行った。
目的
現在販売されている吸水ケア用品は多岐に渡り、利用者が適切な商品を選択する事が困難になっていると考えられる。また、パッケージデザインの問題で購入しにくい等の意見もあった。加えて、需要は高齢者が主であるにもかかわらず生理用品やおりものシートなどとの違いがわかりにくい、選びにくいということからパッケージに興味がわいた。各メーカーのパッケージ表示は何を基準にデザインされているのか、消費者が見やすい・選びやすいパッケージはどんなものかを総合的に考える。また、消費者はどの様な視点で購入しているのか、求めているものは何かを調査した上でパッケージの提案をしたい。
方法
- 吸水ケア商品の種類、機能の違いを検証→表示基準など聞き取り調査
- 調査に基づくアンケートの実施(アンケート回答者:株式会社アカカベの利用客、本校学生、学生の保護者および教職員)
- アンケート集計、分析
- 商品パッケージの仕様書を作成し、株式会社リブドゥコーポレーションに提案、意見を頂く
- 頂いた意見を参考に再度検証し、商品パッケージのデザインを再考する
結果①
10 代や20 代前半の女性にも尿モレケア商品は認知されており使ったことがない方でも興味関心がある。また購入時にはパッケージの質感や内容量も重視されるが見た目やわかりやすさ、サイズも重要と考えられた。自由欄ではパッケージに関する具体的な意見を頂くことができた。
考察①
吸収量・羽の有無・薄さ・素材など選ぶ要素となる項目ははっきりとわかりやすく記載する。また、外観はシンプルや華やか、綺麗で可愛らしいデザインのものが求められる。一見すると尿モレケア商品とわからないパッケージやSDGs やエコの観点から考えた素材などを総合し、自分たちでパッケージデザインを考案して株式会社リブドゥコーポレーションに提案した。
結果②
提案したパッケージデザインについて企業様より講評を頂き、指摘頂いた問題点やリスク(コストやパッケージを商品化するにあたっての現状)について再度検証する。
考察②
結果に基づきパッケージデザインを改良、新パッケージデザインを再考した。並行して最初に提案したパッケージデザインの問題点およびリスクを再検討し商品化を可能にしていく。