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医薬品に関わる仕事の種類は? 仕事内容や特徴、将来性について解説🔍|大阪医療技術学園専門学校
2024.9.3
医薬品に関わる仕事とは、人々の健康を支えるために医薬品の研究や開発、製造、販売をおこなう職種ですこちらは高度な専門知識と技術が求められる分野で、科学的な発見が人々の生活に影響を与えるため、近年就職を希望する若年層が増えています
そこで今回は、医薬品に関連する仕事について解説します
目次
医薬品業界の代表的な業界は大きくわけて3つ
医薬品業界は広範であり、さまざまな職種とキャリアパスが存在します。
以下で説明するのは、医薬品業界を代表する3つの主要な分野です各分野の特徴を理解し、自分に最適な職業を発見するヒントにしてください
製薬会社・製薬メーカー
製薬会社・製薬メーカーは新薬の研究開発をおこない、臨床試験を経て市場に出すまでの全工程を担いますまた、既存薬の効果を高めるための改良や新用途の発見も重要な業務です。
病院・保険薬局
病院や保険薬局は、患者への薬剤提供と管理しながら適切な治療をサポートする職業です病院内では、抗がん剤の調剤や投与計画の作成、薬剤の副作用管理をおこないます。一方、保険薬局では慢性疾患の患者に対する薬剤の提供や服薬指導が中心です
ドラッグストア・スーパーなどの販売店
ドラッグストアやスーパーは、医薬品の販売と消費者へのアドバイスを提供する重要な場ですこれらの店舗は日常生活に密着しており、消費者が簡単にアクセスできるのも大きな強みです。ドラッグストアでは風邪薬やビタミン剤などの一般用医薬品を販売し、薬剤師が購入者に使用方法などをアドバイスします
医薬品に関わる仕事
医薬品に関連する仕事は、さまざまな職種が存在しますそのため、自分に合った職業を見つけるには仕事内容や必要な資格、やりがいへの理解が重要です。ここでは、医薬品に関する主な職種を解説します
MR(医薬情報担当者)
MR(医薬情報担当者)は、病院やクリニックなどの医療機関や医師に対して医薬品の情報提供をおこない、適切な使用を促進する仕事です。MRは製薬会社の代表として、自社製品がどのように使われるべきかを説明し、有効性や安全性についてのデータを提供します
MRとして働くうえで必要な資格はとくにないですが、医療機関との友好な関係を築くにはコミュニケーション能力が不可欠です。また、新しい製品の情報を先方に確実に伝えるにはプレゼンテーションスキルも求められます
MSL(メディカルサイエンスリエゾン)
MSL(メディカルサイエンスリエゾン)は、製薬会社と医療機関の間で科学的な情報を橋渡しする役割を果たします。MRとMSLで混同する人もいますが、MRは医薬品の営業活動をとおして医師や薬剤師に情報提供をおこなう仕事です。一方、MSLは専門的な科学的知識を軸に研究開発や臨床試験に関連する情報提供をおこないます。
MSLの活動例をあげると、がん治療薬の臨床試験が進行中の場合、MSLは試験の最新データを医師に提供し、治療の適用範囲や副作用についての議論を促進します。なお、MSLは医療現場と研究開発部門をつなぐ重要な役割を担うため、医療に関する専門知識とコミュニケーションスキルは欠かせません。また、最新の医学研究は多くは英語で記述されているため、一定の語学力も求められます
生産技術
生産技術の仕事は、製薬工場における生産ラインの設計や改良、設備の導入・保守を通じて、高品質な医薬品を安定的に供給する役割を担います。一例として、新製品の生産ラインを立ち上げる際は、機械の選定や配置、作業手順の標準化をおこないます。また、既存の生産ラインの効率アップを目指して、ボトルネックの特定と改善策の実施も重要な業務です。
なお、生産技術に必要な資格としては、薬剤師免許や危険物取扱者の資格があげられます。
まず、薬剤師免許は薬品の取り扱いや製造において必須の資格であり、高い専門知識と倫理観が求められます。次に危険物取扱者は、製薬工場で使用される化学物質の安全な取り扱いには欠かせない資格です。生産技術の仕事は製品の品質向上やコスト削減に直接関与できるため、改善活動が好きな人には大きなやりがいと達成感が味わえます
品質管理
品質管理の仕事は、製品が規格どおりに製造されているかを監視し、不良品の発生を防ぐための対策を講じます。具体的には、製造工程でのサンプリング検査や製品の物理的・化学的特性の試験があります。さらに、品質に関するデータを分析し、トレンドを把握して予防措置を講じるのも重要な業務です。
品質管理に必要な資格は化学や生物学、薬学の学位が一般的です。また、品質管理に関する専門知識と、GMP(Good Manufacturing Practice)に関する理解が求められます。そして、品質管理は自分の仕事の質により、患者に安全な医薬品が提供できるため、責任ある仕事を求める人にはこれ以上ない「やりがい」といえるでしょう
研究開発
研究開発は、新薬の発見から市場投入までの全プロセスを担う仕事です。基礎研究では、病気のメカニズムを解明するだけでなく、植物や動物などから効果のある物質や成分を分析しながら治療法を探ります。次に研究開発に求められる資格としては、薬剤師免許と修士号があげられます。薬剤師は、新薬の開発や臨床試験にとても重要な資格です。
修士号(とくに薬学、生物学、化学などの関連分野)も必要とされる機会が多いため、資格を保有することで専門的な研究能力と深い知識を証明できます。研究開発は自分の研究や新薬の開発により、多く人の命を救う可能性があるため、医薬品の力で社会貢献したい人には大きなやりがいとなるでしょう
薬剤師
薬剤師の仕事は、薬の調剤や患者への服薬指導を中心に医薬品の管理や情報提供をおこないます。処方箋を確認しながら薬を調剤し、患者に薬の効果や副作用、服用方法を丁寧に説明します。また、医師や看護師と連携し、薬物治療の最適化を図る役割も主な業務です
薬剤師に必要な資格は、薬剤師免許です。本資格を取得するには大学の薬学部を卒業し、国家試験に合格しなければなりません。また、継続的な学習が求められ、新しい薬や治療法についての知識を常にアップデートする必要があります。
薬剤師のやりがいは、患者の健康を直接サポートできる点です。適切な薬物治療を患者に提供することで、患者の症状改善の瞬間に立ち会う機会もあります。また、医療チームの一員として、患者の治療に貢献できるのも大きな魅力です
調剤薬局事務
調剤薬局事務の仕事は、薬局内での事務作業全般を担当します。処方箋の受付や入力、患者の情報管理、薬剤師のサポート業務などが含まれます。薬剤師が効率的に仕事を進められるように、迅速かつ正確な事務作業が求められます。
調剤薬局事務に必須の資格はありませんが、調剤報酬請求事務能力認定試験や医療事務認定実務者は取得しておくと業務に役立つのでおすすめです。医療保険制度や調剤報酬の知識を証明できる資格で、業務の効率化や質の向上につながります。なお、調剤薬局事務は患者と直接接する機会が多いため、信頼関係が築ける点が大きなやりがいといえます。
登録販売者
登録販売者は、医薬品の販売と消費者に対する使用方法のアドバイスをおこなう仕事です。2009年の薬事法の改正により、薬剤師や薬種商以外でも登録販売者の資格保有者であれば、一般用医薬品の販売が認められます。そのため、ドラッグストアやスーパーなどで働く多くの人にとって、新たなキャリアの選択肢が増えました。
登録販売者として医薬品を販売する際は「登録販売者資格」が必須であり、資格取得には都道府県が実施する試験に合格しなければなりません。
登録販売者のやりがいは、消費者の健康に直接貢献できる点です。医薬品の専門知識を活かして、消費者に安心・安全なアドバイスを提供できるのは大きな魅力です
CRA(臨床開発モニター)
CRA(臨床開発モニター)は、治験の進行を監視し、治験が適切に実施されているかを確認する仕事です。
計画書にもとづき、実施する施設を訪問し、データの正確性や倫理的な問題がないかをチェックします。また、治験に関わる医師やスタッフと連携し、問題が発生した場合には迅速に対処するのもCRAの大切な業務です。CRAに必須の資格はとくにありませんが、薬学や生物学、看護学などの専門知識が求められる機会も多々あるため、知識を有する人の方が活躍できる可能性は高いです。
CRAのやりがいは、治験を通して新薬開発に貢献できる点です。医療スタッフの一員として、臨床試験の品質と安全性を確保する責任感と達成感は大きなやりがいといえるでしょう
CRC(治験コーディネーター)
CRC(治験コーディネーター)は、臨床試験に参加する患者と医療チームの橋渡し役です。患者のスクリーニングやインフォームドコンセントの取得、試験の進行管理、データ収集など業務は多岐にわたります。なお、CRAと同様、必要な資格はとくにありません。
臨床試験を実施するには患者との信頼関係が重要になるため、コミュニケーション能力は欠かせません。また、薬剤師や臨床検査に精通する臨床検査技師などは、未経験よりも採用されやすい傾向です。
CRCのやりがいは患者と直接関わることで、治療の一環としての臨床試験を支えている点です。治験によって病気の進行が抑えられた場合は、大きな満足感を得られるでしょう
医薬品に関わる仕事に就くには?
医薬品に関わる仕事に就くには複数のルートがあります。以下に代表的な選択肢を紹介します
① 大学や短大で学ぶ
大学や短大で薬学や生物学、化学などの専門知識を学び、卒業後に製薬会社や研究機関に就職するのが一般的なルートです。たとえば、薬剤師を目指す場合は、大学で薬学部を卒業し国家試験に合格する必要があります。また、大学や短大は理論と実践のバランスが取れた教育が受けられるため、医薬品の研究や開発に携わりたい人にも適しています。
卒業後は大学院に進学し、高度な研究に身を投じれば、さらに専門性を高めることも可能です
② 専門学校で学ぶ
専門学校で医薬品に関する知識や資格を取得し、就職につなげるのも有効な選択肢のひとつです。専門学校のカリキュラムは、現場での実習を重視しており、実践的なスキルが身につけられるためです。具体例として、ドラッグストア業務演習があげられます。
ドラッグストア業務演習は、ドラッグストアでの実務をシミュレーションし、実際の業務に必要な知識や技能を習得する訓練です。商品陳列や在庫管理、接客対応、薬剤の取り扱いなどが含まれるため、登録販売者や薬剤師を目指す人には実務経験を積む絶好の機会です。このように、卒業後すぐに即戦力として活躍できる力が養える点から、専門学校は近年多くの学生から支持されています
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まずは、オープンキャンパスに参加してみよう!
オープンキャンパスは、学校のカリキュラムや設備、教員の質などが直接確認できるため、多くの学生が利用しています。オープンキャンパスをとおして、学校生活や授業の雰囲気がイメージできるのは学生にとって大きなメリットです。
実際の授業を体験できるワークショップ、在校生によるプレゼンテーションなどがあります。オープンキャンパスに参加することで、専門学校でどのようなものを学べるのかが理解できます。医薬品関連の仕事に就職したい就きたい人は、ぜひ一度オープンキャンパスに参加してみましょう
まとめ
今回は、医薬品に関わる多種多様な仕事について解説しました記事内では、それぞれの仕事の特徴から必要資格、やりがいにも触れています。医薬品に関わる仕事を目指す人は、今回の記事を参考にご自信に適した仕事を選びましょう
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