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『医心方』世界遺産への道! 東アジア伝統医療文化研究会!

東洋医療技術教員養成学科

2015.6.30

今回,京都大学人文科学研究所主催の東アジア伝統医療文化研究会へ参加しました.

京都大学人文科学は,1939年に設立された,世界文化に関する人文科学の総合研究を行う研究機関です.
歴代所長に,桑原武夫〔フランス文学者〕,福永光司〔中国思想史研究者〕,上山春平〔哲学者〕がいました.
現在,本研究会のリーダーでもある,武田時昌教授〔研究テーマ:中国伝統科学の思想史的考察〕が,科学技術史の観点から,東洋伝統医学の研究ご指導を行って頂いています.

今回の研究会のご講演のひとつが,『医心方』でした.
『医心方』は,平安時代の宮中医官である鍼博士,丹波康頼 撰による日本に現存する最古の医学書です.
『医心方』は全30巻、医師の倫理・医学総論・各種疾患に対する療法・保健衛生・養生法・医療技術・医学思想・房中術などから構成されています.
『医心方』は撰者丹波康頼により984年に朝廷へ献上され、1554年に正親町天皇により典薬頭の半井家に下賜されました.
この半井家本は、1984年に国宝に指定され,現在は東京国立博物館が所蔵しています.

圧縮:国宝・半井家本『医心方』:画像
『医心方』の研究は,現在の中国も研究されており、
教員養成学科講師の永松周二先生の上海中医薬大学での修士論文も『医心方』でした.

圧縮:槇佐知子先生
今回の研究会の講師演題は,「『医心方』に魅せられて」
講師は,槇佐知子先生,82歳.

槇先生は,『全訳精解 医心方』〔筑摩書房,全30巻〕の著者。
40年間の歳月を得て完成した,槇先生の『医心方』全訳の功績は絶大なるもの.
『巻四 美容篇』、『巻二十七 養生篇』、『巻三十食養篇』は鍼灸医学教育にも興味深いものです.
今後,教員養成学科の教育にも日本の伝統医療古典文献を導入し,古き良き時代の健康養生学を再構築して行きます.
古来日本の平安美学,源氏の雅が再現できそうですね!

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