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臨床検査技師に向いている人とは?仕事内容や適性を知ろう!

臨床検査技師科

2024.12.12

臨床検査技師とは、病院やクリニックなどの医療機関
患者から採取された血液や尿、組織などの検体で検査をおこなう専門職です。
病気の診断や治療に欠かせない重要な役割を担っているため、近年臨床検査技師を志す人が増えています
そこで今回は、臨床検査技師について解説します。

臨床検査技師に向いている人の特徴とは?

臨床検査技師は、患者を診察したり治療したりする「医療行為」はおこなわずさまざまな検査を担当する専門的な仕事です。そのため、臨床検査技師には向き不向きもあります。そこで、以下では臨床検査技師に向いている人の特徴を5つのポイントから解説します。

観察力にすぐれている

臨床検査技師は、微細な変化や異常を見逃さない「観察力」が求められます
顕微鏡を使った血液検査細胞検査などでは、微小な異常から病気を早期発見できる可能性もあります
自分自身の「気づき」が人命にも影響するため、病気や異常を早期発見する「観察力」は臨床検査技師には必須といえるでしょう。

手先が器用で細かい作業が好きな人

手先が器用で、細かい作業が好きな人も臨床検査技師に向いています。
臨床検査技師の仕事には、顕微鏡を始めとした精密機器の操作や微小なサンプルを試験管で取り扱う作業などが含まれるためです。
血液や組織スライドの作成作業は繊細で細かく、手先の器用さが求められます。
また、DNA抽出PCR検査などの分子生物学的な検査ミスのない操作が必要です
細かい作業を楽しめる手先が器用な人は、臨床検査技師としての仕事に適しています

協調性・チームワークを大事にできる人

臨床検査技師は、医師や看護師といった周囲の医療スタッフと連携して患者の診断や治療をサポートします
そのため、協調性やチームワークを大事にする人はとても貴重です。
たとえば、臨床検査技師が検査により患者の病気を発見した場合に、医師や看護師への情報連携を疎かにすると患者の病気が悪化するかもしれませんしたがって、協調性とチームワークを大切にできる人は、臨床検査技師に向いているといえるでしょう

客観的な思考力がある人

臨床検査技師は、発見した事象に対して客観的に考えられる人に適した職業です。
検査結果を正確に分析し、診断に役立てるには、そのときの感情や先入観にとらわれずにデータ評価する必要があるためです。
また、検査方法の選定や結果の解釈について、データにもとづいた冷静な判断が求められる機会も多々あります。
それゆえ、客観的な思考力を持つ人は臨床検査技師に適しているといえます。

作業を黙々と進められる人

臨床検査技師は、作業を黙々と進められる人に向いています
検体を扱う作業やデータの分析など、集中力が求められる業務が多いためです。
たとえば、顕微鏡を使った細胞検査や血液検査では、長時間にわたって微細な変化を観察する必要があります。
また、医師や看護師とのコミュニケーションは必要不可欠ですが、検査中は仕事に集中しなければ病気を見過ごしてしまうかもしれません。そのため、ひとつの作業を黙々と継続できる人は臨床検査技師に向いています

臨床検査技師に向いていない人

臨床検査技師という仕事は、向いている人もいれば不向きな人もいるのが現状です。
臨床検査技師に興味関心があっても、自分の性格やスキルと仕事内容が合わなければすぐにリタイアするかもしれません。
そこで、以下で紹介するポイントを参考に、臨床検査技師に向いているかどうかを見極めましょう

同じ作業を繰り返すのが苦手な人

臨床検査技師は同じ作業の繰り返しが多いため反復作業が苦手な人には向いていません
検体検査や生体検査などの業務は同じ手順で進めるため、単調な仕事が嫌な人には苦痛と感じる可能性があります。

向上心・探求心がない人

医療業界に従事する人は、医療に関する新しい知識や技術を学び続ける必要があります
なぜなら、医療技術や検査方法は日々進化しており、新しい情報をアップデートしなければ、医療現場で対応できないからです。

マルチタスクが苦手な人

臨床検査技師は複数の業務を同時に進めるケースが多いことから、マルチタスクが苦手な人には向いていません。
検査結果の報告や新しい検査の準備、緊急対応など、さまざまな業務を同時進行で処理しなければならないためです

生々しいものを見るのが苦手な人

臨床検査技師は、検体として扱う血液や組織、尿などの生々しいものを日常的に見る必要があるため、
これに抵抗がある人には向いていないかもしれません。

臨床検査技師って実際どのようなことをするの?

臨床検査技師を目指す学生は、実際にどのような仕事をするのか興味関心があるものです。
病院やクリニックでどのような役割を果たしているのか、どのような検査を実施するのかを理解すれば、臨床検査技師重要性魅力が感じられるでしょう🌟

1.検体検査

患者から採取された尿や便、血液、組織などのサンプルを用いて、病気の診断や治療に必要な情報を得るためにおこなう検査です。
検体検査は臨床検査技師によって実施され、病気の早期発見や治療方針の決定に重要な役割を果たします
検体検査の具体例は以下のとおりです。

〈尿や便などの検査〉
尿や便などの検体を検査することで、多くの健康情報が得られます。
尿検査では腎臓や膀胱の状態を確認でき、便検査では大腸がん消化器系の異常発見欠かせない検査です。

〈血液検査〉
患者から採血した血液は専用機械を使い、赤血球や白血球の異常があるかどうかを検査します。
血液検査では貧血や感染症糖尿病などの病気発見に一役買っています

〈病理細胞検査〉
手術や内視鏡などで採取した患者の細胞や臓器を利用し、異常があるか否かを検査します。
たとえば、子宮頸がんの検査では細胞の形態や構造を観察し、異常な細胞の有無を見つけます。

2.生体検査

生体検査は、患者の生体機能を直接測定する検査です。
心臓や脳呼吸器の状態を評価し、病気の診断や治療に役立てます。

〈心臓系検査〉
心臓の機能や状態を評価するための検査で、心電図(ECG)エコー検査などが含まれます。
心電図は心臓の電気活動を記録し、不整脈や心筋梗塞の早期発見に役立ち、
エコー検査心臓の構造や血流を観察し、心臓病の診断に利用されます。

〈脳波検査〉
脳の電気活動を測定する検査で主に脳波計を使用し、てんかん脳死判定睡眠障害の診断に利用されます。

〈呼吸機能検査〉
肺や呼吸器系の機能を評価するための検査で、スパイロメトリーは肺活量や気道の狭さを測定し、
ぜんそく慢性閉塞性肺疾患(COPD)の診断に役立ちます。

臨床検査技師の大変なこととは?

臨床検査技師は業務範囲が多く、大変な仕事だといわれることもある職業です。
ここでは、大変な仕事だとわかる具体的な理由を紹介します

責任の重さ

病院などで仕事をする人にいえますが、臨床検査技師高い責任を負う仕事です。
検査結果が患者の診断や治療に直接影響を与えるため、ミスは許されません。
自分の仕事が患者の命に関わるため、責任が重くのしかかる点は臨床検査技師の大変さといえるでしょう。
しかし自分の出した検査結果によって早期発見・早期治療につながる喜びは図り切れません

業務範囲が広い

臨床検査技師の業務範囲は広く多様なスキルが求められます。
血液検査や尿検査、病理検査、遺伝子検査などをおこなうには、それぞれに専門知識と技術の習得が必要です。
また、患者の情報共有のため、メールや内線電話などで他部署と連携する機会も多々あります
このように、患者の検査だけでなく、さまざま業務に対応しなければならない点は臨床検査技師が大変な仕事と呼ばれる大きな要因です。しかし近年、病院ではチーム医療が広く行われており、
幅広い知識を持つ臨床検査技師はチーム内でも大きな役割を果たしています。

まとめ

今回は、臨床検査技師に向いている人と向いていない人の特徴を解説しました。
将来、臨床検査技師として活躍したいと考えている学生は、
今回の記事を参考に自分に適した職業かどうかを見極めてみてください

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